キムテツの本



7.13
  読書新聞 「書評」
  2013年3月16日 3102号  図書新聞
  (株)図書新聞

  評者  山田 富秋 松山大学 人文学部社会学科教授
      (社会学・オーラルヒストリー研究) 

  木村哲也著『駐在保健婦の時代 1942-1997』を読む
      地域住民と国家とのはざまで
      駐在保健婦のオーラルヒストリー

  ※ウィキペディア  「オヘラル・ヒストリー」(oral history)とは、歴史研究のために関係者から直接話を聞き取り、記録としてまとめること。
    その当時は常識であったことも、年月を過ぎると全くわからなくなるということはよくあることである。
  歴史学では主として文献から歴史を調べてゆくが、文献資料から知られる内容には限りがある。例えば、政策決定の過程を検討しようとしても、文献としては公表された結果のみで、どのようにそうした決定が行われたのかは、文書が残っていないことが多い。また、記録に残ることの多くは特異な事件などであり、一般人の日常生活などは文献にはほとんど残らない。その当時は常識であったことも、年月を過ぎると全くわからなくなるということはよくあることである。 当時の関係者にインタビューを行うことで、文献からはわからないことが様々に知られるようになる。以前から「聞き書き」という手法はあったが、特に近現代史の研究者の間で1990年代以降、オーラル・ヒストリーが注目されるようになり、組織的な取り組みが行われている(例えば国鉄民営化、日米半導体摩擦などをテーマに関係者のインタビューが行われている)。
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